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コラム

医薬品継続率の分析は何のため?



 皆さん、こんにちは。JMDCの寺島です。

 新年度を迎えました。JMDCにも新入社員が入社してきました(新卒採用を始めて3期目のようです)。初々しいですねー。

 私はというと4月から少し組織改編がありました。やることは変わっていないですが、『本籍地』の部署名が変わり、『製薬本部リアルワールドエビデンス事業部』に改称しました。同業他社さんをみるとRWD、RWEなんていう部署名が多く存在していますが、私たちなりの新たなポジションを作っていければいいのかなと思っているところです。

 部署名も新たになり、おかげさまで、データベースを用いた研究のご相談を多くいただいております。企業の皆様には、対応をお待たせしていたり、開始時期を調整いただいたりと感謝しております。また、最近は研究実施の支援だけでなく、研究実施周辺の支援も行っていております。一昔前に比べてデータベース利活用が加速しているなと感じる次第です。


さて、今回はデータベースでよく取り上げられる薬剤の継続について考えてみたいと思います。


患者さんから考える薬剤を継続する意味・・・

 先日、知人とこんなことを話していました。

 この人は、精神科系の疾患で10年以上病院を受診し、継続的にお薬を飲んでいます。


(知人)

次回の予約日に用事ができたから、予定を変えないと。ただ、次回の予約日より前に取るとなると、1週間も前になってしまうから、ちょっと早すぎるかな〜。どうしようかしら。

(わたし)

次回の予約日よりあとだと都合が悪いの?

(知人)

薬がなくなったら困るからそれより前に行かないと!


 単に次回の予約をいつに変更するのかという他愛のない会話だったのですが、私は、ふと思いがよぎりました。

・・・患者さんからすると、服薬している薬剤がなくなってしまうというのは恐ろしいことなんだな・・・なるほど。病気と向き合っている人は処方されている薬剤が切れる前にきちんと病院に行くんだなぁ・・・そうであるならば、継続率の条件にアレは必要なのだろうか・・・


データベースを用いた継続率の分析

 薬剤の継続率の分析はよくデータベースで実施する分析のひとつです。実際に服用しているかは分からないため、定期的に薬剤を処方されているという点で、薬剤の継続率、あるいはアドヒアランスということばで論じられています。


 領域によって定義は異なりますが、以下のような定義をして分析をすることがあります。





継続率で出した情報が誰のために活かされる情報なのか?

 先の知人との会話の事例からすると、患者が正しく薬剤を服用しているのかという評価をするのに、③のようなケースを考慮するのは必要なのか?という点が疑問になってきました。

一言で、処方継続を算出すると言っても、この情報をどういう目的で、誰に対して使うのかによって、考え方が異なるのではないかと思います。

1)患者がちゃんと医薬品を服用しているのかを知りたい時

  メッセージ:患者が受診をしていない。患者がきちんと服用する意味を理解できていない

2)同効薬等の中で、継続率について評価したい時

  メッセージ:製剤等の特性から継続性の良さをアピールしたい時


 1)の場合は、飲み忘れや受診のタイミングなどの条件を入れてしまうと、正しく実態が見られないのではないか?


 処方継続率の分析をこれまで実施してきた中で、当たり前のように『Gapピリオド』や『飲み忘れ』や『受診のタイミング』を考慮してということを加味して、定義をしていたような気がしますが、実は、どんなメッセージを出すかによって、その定義についてはきちんと検討をしないといけないと今さらながら気が付いた出来事でした。




お問い合わせはこちら:E-mail gterashima@jmdc.co.jp



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